不動産業では価格が明確に掲載されているので、価格以外の仕様や安全性、保証や会社の信頼性などの情報がとても重要になってきますが、工務店の場合は、価格情報がとても重要になってきます。
当然価格以外の情報も大切なのですが、基本的に工務店の場合は、価格情報以外の情報は手厚く掲載されている事が多いです。
販売を伸ばしている住宅会社を見ると、そのほとんどは価格を表示しています。
実際その価格で建てられるかどうかは別として、判断基準となる価格を提示すると検討しやすくなるという事だと思います。
例えば、
1000万円で建てられる自然素材の家
と商品説明に書いてあれば、1000万円で本当にたてられないにしても、ローコスト系の住宅会社であろうという事は予測がつくわけです。
そうすればローコスト系のユーザーにはPRしやすくなります。
ローコスト系の工務店は、価格を掲載する方がメリットにつながると思います。
その為には自社の標準仕様を確立し、商品化して価格の根拠を作ると公表しやすくなりますし説得力も増します。
ローコスト系ではないにしても価格を掲載するメリットはあると思います。
ローコスト系住宅会社の提案では満足できなかった人は、いくらでもお金をかけられるかと言うとそんな事はないからです。
価格に見合った満足度の高い住宅を予算の中で探すのではないでしょうか。
ローコスト系の住宅会社と変わらない仕様であれば、ちょっと問題ですが、価格が高い分何かにこだわりがあるのが普通です。
そのこだわりに、どのくらいの価値があるかをユーザーが判断すると思います。
ですから、価格的判断基準がそもそもないというのは、検討の余地がとても狭くなります。
どのような建築をいくらでやれるか。
これを宣言できるだけでも大きい強みとなるのではないでしょうか。
その為には、価格が掲載できる標準プランを用意することが一番だと思います。