不動産仲介業は商売にならなくなる。
そんな議論がずいぶん前から聞こえてきますが、私個人的にはなくならないと思っています。
ただし、今のままの業態ではなくなってしまいます。
問い合わせをもらって案内したから自分のお客さんとして、手数料3%いただきます。
みたいな仕事は仲介業として成り立たなくなると思います。
不動産購入は、家族にとって第2の門出だと私は思います。
1度目は結婚式です。
夫婦がこれから家庭を築き上げる門出です。
2度目が家の購入です。
夫婦が努力して支えあった結果、我が家を築き上げる門出です。
そんな門出にふさわしい物件を選択してくれる、今後の生活がより豊かになるようにプロデュースしてくれる、そんな仲介業者ならば3%支払ってもお願いしたい人はたくさんいると思います。
家は、購入することが目的ではありません。
ローンを通してあげていい気になっている不動産営業マンをよく見かけますが、購入したお客様が結果的に豊かになっていなければちっともいい仕事をしたとは言えません。
結局ローンを払えなくなり、家を手放さなくてはならないような、そんなローンの通し方ばかりしているようでは、不動産仲介業は無くなって当然です。手数料3%の価値などありません。
お客様の経済状況や将来設計などを真剣に考えて、その家族がより豊かになるための提案をしていく、そして第2の門出を演出し、その夫婦がこれから来る苦境に立ち向かっていけるような我が家と家族を後押しすることが、不動産仲介業の仕事だと思います。
不動産仲介業は、究極のサービス業に変わっていくことが必要です。
物件紹介して、ローン申し込んで、契約処理して、3%もらえる商売はそう長くは続きません。
人生の門出をプロデュースしていきましょう!