前回は、不動産会社のためのブログ運用講座 【ブログテクニック タイトル編(不動産知識・地域情報)】 でした。
今回は、【ブログテクニック 本文編(考え方)】 です。
本文編では色々と伝えたい事があるので複数回の投稿になると思います。
当社で販売している不動産業向けホームページ制作パッケージ『Hublog(はぶろぐ)』 では、物件概要は本文以外の入力フィールドを設けていますので、本文には基本的に提案文書を書いていただく事にしています。
ですので、本文に物件概要を入力するというプロセスは省かせていただきます。
もし、無料ブログやHublogではないブログCMSを利用して物件を公開したい方は、本文に物件概要を書く必要があるでしょう。
それでは、物件紹介をする際の本文投稿の基本的な考え方を書いていきます。
本文は提案文書で内容を構成する事が望ましいです。
自社ホームページに訪問する家探しユーザーの期待として、ポータルサイトとは異なるさらなる詳細情報が不動産会社のホームページならばあるのではないかと思うのが自然です。
そうでなければ家探しはポータルサイトで十分という事になってしまいます。
ですので、自社ホームページが意識しなければならないのは、ポータルサイトとの差別化です。
その次に他社ホームページとの差別化です。
よくある自社ホームページとして、悪い例が結局ポータルサイトと同じ内容を転載しているだけという物件紹介です。
ポータルサイトや他社ホームページにも掲載されている物件の差別化を図る為に物件概要と写真と間取りでは何の差別化にもなっていません。
ですから、本文で提案する必要があります。
同じ物件でも提案する人によって価値観を変える事ができます。
『A社ホームページではこんな提案だったけど、B社ホームページではこんな提案をしていた。』
こんな風に家探しユーザーが不動産会社のホームページを訪問し、自分に合ったフィーリングの提案をしている会社に問合わせをかけるようにしていけば、事前提案は済んでいますから成約率も増すはずです。
本来、これが差別化だと思います。
SEOや掲載物件数でしのぎを削るのではなく、不動産業の本質での切磋琢磨が収益につながるもっとも近道であると思うのです。
私の書いているこの記事は、ブログテクニックというタイトルになっていますが、本質を踏まえた上でテクニックを利用してほしいと思います。
ホームページで提案文書を書くという事は、ネット集客としての入口を増やすという事とは別に、実際にお客様が来店した時に、しっかりとした提案をしていただけるであろうと言う安心感を与え、ネット反響に対する成約率を上げると言う事も目的の一つです。
自社ホームページでは、お客様が来店して物件の提案を聞いた感覚になっていただくような、疑似来店という意識が必要です。
その為には、本文の提案文書として、その物件に暮らす人の具体的なイメージや考えようによっては長所となる物件の特徴、修繕プランや物件の管理状況など、実際に目の前のお客様に語りかけているような提案をするべきです。
『日当たり良好!! 東南角地』 と手短に終えたとしても何の提案にもなっていません。
物件の提案を自社サイトで行う事により、ロールプレイングをしているという意識で取り組めば、実際の接客する際の営業品質も向上するという恩恵も付いてきます。
質の高い集客と営業品質の向上が自社サイトの提案文書の目的とも言えます。
最初はなかなか書けないかも知れませんが、お客様が目の前にいれば話せる事を文書にできないという事は、実際の接客現場でいかに場をつなぐ為のトークが多いかという事も言えるのではないでしょうか。
お客様は物件を決めに来ているわけで、営業マンとのひと時を楽しみに来ているわけでは無いですからね。
自社サイトの物件掲載は物件提案です。
次回は、本文投稿のテクニックを書いていきます。