職人さんの仕事が無い現状は深刻化しているようです。
私の知り合いの職人さんは皆口をそろえて仕事が無いと言っています。
建築不動産業界が冷え込んでいますので、下請け仕事としての職人需要は低下しているでしょう。
一方、元受け仕事としての職人需要は増加していくであろうと考えられます。
消費者は知り合いに職人さんがいない限り、建設会社に工事を依頼するほかありません。
そうすると、職人の人工の他に建設会社の利益がのってしまうので、大した事のない工事でもそこそこ払わなければなりません。
ですからちょっとした補修工事ならば、職人さん直でお願いしたいニーズは高いです。
職人さんは情報配信が上手ではありません。
そもそも、そういった仕事ではないのでそれでいいのですが、仕事が無い時間にでも少し仕事を受注する行動をとっていくと良いと思います。
今まで付き合いがあった元受け会社に、『なにか仕事ないですか?』 なんて挨拶に行っても大半は『ない!』と断られてしまいます。
当然無いから声がかからないわけです。
ですから、全く新規のお客様を獲得するほうが、今の時代は近道です。
お付き合いのある元受け会社からの仕事を待っていてもいつ仕事が来るか解りません。
ですから、積極的に足を動かしてみる事です。
やみくもに飛び込み営業しても決まりませんから、ツールを持ってください。
1.名刺
職人さんは名刺を持っていない方が実は多いです。
2.自分の所在や経歴、スキルや施工実績などが解る文書
3.ブログサイト
無料のもので十分です。その代り暇な時には頻繁に更新してください。
問い合わせをしたい時の連絡方法なども掲載してください。
4.そもそもパソコンのスキル
職人といえどもこれからはインターネットとメールくらいはできるようにならなければいけません。
仕事が暇な今こそ、スキルアップのチャンスです。
5.サンキューレター
訪問した会社さんや一般家庭の方に仕事をいただいたりお話を聞いていただけた時に送るありがとう葉書を用意してください。
この手の事ができる職人さんは稀ですから、お客様をファン化できます。
上記の物を少なくてもそろえて、少し出歩いてみると、意外と仕事はあるものです。
こういったツールを手にして、外回りをしていると今まで見えなかったものが見えてきます。
なんだ、こんな事も、あんな事も、仕事としてあるじゃないか!!
っと気付きます。
小さな修繕は職人さんに直接頼みたいというニーズは、景気が悪いからこそ一層高まります。
元受けからの仕事ばかりが仕事ではありません。
是非、営業ツールを自分なりに作ってみて、外回りをしてみてください。
結構仕事ってあると思います。