昨日とある不動産業者様に営業に行った時の話です。
私が提案したかった内容は、サイトリニューアル、アクセス解析+定期改善、ブログの効果的運用、以上の提案内容でした。
また、アクセスアップを皆様希望されるので、PPCの話もしました。
WEB担当の方は、SEO対策会社に依頼して、“葛飾区 不動産” のキーワードで1位表示してもらおうかと思っている。ということを言われていましたので、私は申し訳ないのですが全面否定しました。
そしてその担当者の方は、PPCには興味がない。ということもおっしゃっていました。
これも、興味を持った方がいい。という旨もお話ししました。
否定根拠は、次のとおりです。
“葛飾区 不動産” キーワードで1位のサイトのYahoo月間セッション数は898(2008年10月21日現在予測値)です。
SEO対策会社に支払う月額費用が、5万円だとします。
1セッションあたりの単価は?
約56円となります!!
1クリックに56円支払っているのと同じ事になります。
ちなみに “江戸川区 不動産” キーワードで1位のサイトのYahoo月間セッション数は904(2008年10月21日現在予測値)です。
今度は、SEO対策会社に支払う月額費用が、3万円だとします。
1セッションあたりの単価は?
約33円!!
上記のような単価が出ます。
そしてその直帰率ですが、あくまでも予測値になりますが約60%になると思います。
サイトの構成にもよると思いますが、高い直帰率が予想されます。
しかも、葛飾区に至っては、“葛飾区 不動産” のキーワードで、1位表示されるサイトは、葛飾区役所である場合が非常に多い!
2位以下のセッション数は極端に少ない予測が立ちます。
Yahooで “葛飾区 不動産” キーワードにも関わらず、葛飾区役所が1位表示されてしまう理由は、不動産会社の方からの被リンクの多さが関係していると考えられます。
Googleで “葛飾区 不動産” キーワードで検索した場合、葛飾区役所は100位以下。ランク外です。
上記内容から考察しますと、葛飾区 不動産のキーワードは、SEO対策に対して比較的やさしい。初歩的な対策で十分効果が出せるといえます。
やるなら、1ページ表示とかに甘んじるのではなく、絶対に1位表示させる覚悟でないと効果が出ない。
さらに、さほど重要なキーワードでもない・・・。
以上が私の考察です。
SEOの場合、キーワードは“葛飾区 不動産”に固定されます。
ある意味ここからのアクセスが主になるため、そのキーワードの順位変動で、集客が大きく左右されてしまう。しかも1位表示以外は大したアクセス数も期待できない。
そして問合せに誘導するためには、相当なユーザービリティー向上と集客フックが必要になる。
上記が現状です。
これからのサイト戦略として必要な事は、そういった他人頼みの戦略から、自分で戦略を構築していくということです。
PPC低コストで行い、それを分析しキーワードごとの有効な集客導線を考える。
TOPページのPPCではなく、物件ページや資料請求ページなど、集客導線がシンプルなページのPPCを低単価なキーワードで行う。
直帰率を下げるため、表示されるページの内容を充実させる。
集客フックとして、小冊子やメールセミナー、メールマガジン、キャンペーン情報などに問合せしやすくする。
物件ブログや社員ブログなどを利用し、さまざまなキーワードから生活者が検索し、ヒットするページを増やす。(ブログの場合は一つの記事が検索エンジンにヒットするためいろんなキーワードを試せて効果的)
そして、上記の解析を取り分析し、次なるサイト構築に活かし改善していく。
私が提案させていただくWEB戦略は、簡単に言うと上記のとおりです。
簡単な話が、他人任せでWEBサイトを運用してもらったところで効果が出ないということですね。
知っている人からのアドバイスは非常に重要ですが、実際戦略として取り込み、戦術として行っていくのは、不動産会社の方ということになります。