言葉とはいったいどこから出てくるのだろうか。
脳から出てきているという感覚はなく、心から出てきているという感覚のほうが合っているような気がする。
心は、どのようにして言葉を選んでいるのであろうか。
日本語としての言葉の種類をたくさん知っていたとしても、正しく心を表現できるとは限らない。
日本語としての言葉の種類をたくさん知らなくても、一言で伝わる言葉もある。
それはとてもシンプルな言葉で、子供のころ言葉を話し始めた時にいの一番に覚えるような言葉で、心の根から出てくる言葉なのだと思う。
いつしか、素直に話すことが難しくなり、正直に答えると怒られるようになり、本意ではない言葉のほうが自分にとって楽なことに気がついてしまう。
しかし、そんな言葉を使うたびに、心の根が腐っていってしまう。
心根が言葉を引き出し、言葉が心根を変えていく。
そして自分自身の存在価値や他人に対する影響も変えていく。
言葉は心と一体。
心の根から出てくる言葉を話していきたい。そして聞いていきたいと思います。