NHKの経済番組を見ていたら 『逆選択』 と言う事について説明していました。
逆選択(逆選抜)とは、未知な消費者に不良なものをあたかも良質なように見せかけ購入させ利益をえる事から始まる業界衰退のパターン。
品質が悪いものも、良いものでも消費者の目線は、業界に対して冷やかになり結果その業界は衰退をたどってしまう。
さらに詳しい逆選択に関する情報は、逆選択と検索して調べてみてください。
不動産業界では、逆選択が起こっていたのでしょうが、今までさほど気にならず、業界自体の衰退もさほどなかったのですが、これからの時代は、まさに逆選択が表面化しやすい状況と言えると思います。
今まで逆選択があまり目立たなかったのは不動産ニーズの方が高かったためサービスや品質うんぬんよりも購買意欲の方が勝っていたから。それと、不動産の場合あまりにも高額な買い物な故、購入者が自分自身が逆選択をしている事を信じたくないと言う心理が働いているからと思います。
しかしながら、最近は消費者が情報劣位者ではなくなってきている。ふんだんな情報を持って、契約交渉をしてくるため逆選択が表面化した時点で、契約は流れ業者は信頼を失ってしまいます。
逆選択を防ぐ方法としてシグナリングと言う方法があるそうです。
シグナリングを簡単に言うと優秀であると言う事のアピールです。
不動産業界でも今後積極的にシグナリングが展開されていくでしょう。
今までは、消費者側も業者側も逆選択に気付いていない、または認めたくないという意識が互いに働いていましたので、物件力で売れていたのですが、今後は優秀であることのアピールが最も重要になると感じます。
身近な例としては、建設業界の長期優良住宅や住宅性能保険、地盤保証などがシグナリングの代表例でしょう。
不動産仲介業の場合どのようなシグナリングで逆選択を防ぐのか。
サービスの信頼を向上させるためのシグナリングとは何か。
考え実践してけば、逆選択をしたくないという消費者のニーズにシグナルを送る事ができるのでしょう。