日経ビジネス増刊号を読んでいたら、明治大学文学部教授 斎藤孝氏 のインタユー記事が載っていました。
ビジネスの生産性を上げるために 『頭じゃなく身体から入れ』 という記事でした。
長い間、サッカープレーヤーから離れていた私に、プレーヤーであった時の記憶をよみがえらせてくれるような記事でした。
サッカーの試合をする前には必ずウォーミングアップをします。
これは、試合をできる身体に筋肉をほぐす。という効果もあるのですが、試合をするテンションに心を持っていくという効果もあります。
ビジネスにおいても同じ事が言えると思います。
ビジネスの場合、商談前に1kmランニングするなんてことはありませんが、細かい体の使い方が大きく成果をあげてくれる場合があります。
何か社内企画を発表する場合でも、発表前に社員みんなから拍手をもらうだけでも発表者のテンションは上がり、始める心の準備が整います。どんなに素晴らしいプレゼンテーションで社員のすべてが納得しても、沈黙した中で社員がただうなずいていたとしたら、発表した側はその企画に対する推進力は弱まってしまう。皆が拍手し、『それいい! それでいこう!』 と言ってくれれば、企画に対する推進力は高まり、企画そのものは成功へと近づくと思います。
これも、小さい動作ですが体を使ったアプローチで感情を動かすコミュニケーションだと思います。
子供のころ、喧嘩した友達と仲直りする時に、握手しました。
言葉だけで、だだ『ごめんなさい』と誤っただけでは、友達との距離が離れてしまいます。
しかし、握手をすることで、グッと友達と近づき、次の瞬間には仲直りする事ができます。
サッカーの試合でもそうでした。
試合中にどんなにわだかまりがあったとしても、試合が終わり相手と握手した瞬間に、試合中にユニフォームを引っ張られたことや、ファウルプレーで痛い思いをさせられたことなど忘れてしまいます。
ビジネスの場合は小さな動作ですが、拍手をしたり、握手を求めたり、体を使ったコミュニケーションが感情に伝える効果は大きいのだと思いだされました。
斎藤孝さんのコラムは、スポーツから離れていた私の感情を呼び起こしてくれるものでした。