取引先の企業がどんな会社か感じ取るのは、社長とお話しするより社員さんとお話ししたほうがわかります。
社員さんのと話しすると、仕事に対する姿勢もわかりますし、会社に対する不満なども聞くことができます。
企業で働いている社員は、多かれ少なかれ会社に不満を持っているわけですが、その不満の質がお話ししているうちにわかってしまいます。
だれしもが、バリバリと仕事をして認められたいという欲求は必ずあると思います。
しかしながら、モチベーションが上がらす怠慢してしまう事も多い。
社員は企業のある一部分を任されその部分に対して毎日仕事が発生してくるわけですが、仕事の目的が明確でなく作業をしている事が多いとだんだんやる気がなくなっていきます。
なんのためにその作業があるのか分からないので、苦痛なんですね。
不動産業で、わかりやすい例でいくと、
『店頭のPOPを全部貼り替えてくれ』 と指示があったとします。
その社員は店頭のPOPを貼り替えるのですが、自分の知っている物件に関して作成しなおしてPOPを貼り替えると思います。
これが、目的がわからずに作業をするパターンです。
次は目的があるパターン例
『繁忙期に向けて賃貸も売買も動くから、店頭からも集客できるようにPOPを貼り替えよう。賃貸のお客様を売買に振り替えられるかも知れないから、ファミリー向けの賃貸には売買物件も検討できるような誘導を付け加えよう。売買物件は賃貸から振り替えられた場合相応の価格の物件をそろえておこう。社有物件は現地を見たくなるように、写真を付けてイメージが膨らむような提案型のPOPにしてください。今回の繁忙期は賃貸ファミリー層には中古マンションをすすめ、中古マンション、中古戸建てを希望の方には社有物件をすすめる事を店頭POPの目的としてシナリオを考えてみてください。』
このように店頭全体の目的を伝え、そのための要素を加えることにより、作業する方に工夫しようとする努力が生まれます。頼まれた事をこなすというより考えて創りだす、という感じに変わります。そうして創りだされたPOPは見事に成果を出すと思います。
そして、成果が出たときに、指示した上司は、『俺が言ったとおりだろう!』とは言わないでください。
『あなたの作ったPOPでたくさんの成果が出たよ。ありがとう。』 そんな風に言われたら次も頑張れると思います。
社長の目的、指示が明確な事で社員のやる気は上がります。
自分が会社の何に貢献しているのかがわかれば、もっと良くすることを考えられるようになります。
社員から建設的な不満が出てきます。
社員が対外的にも社内的にも輝いて見える為に必要な事は、社長が明確な目的と指示を理解させているか?だと思います。
社員は社長の鏡。
私も社員に明確な目的と指示をしていくことを怠らずに行っていこうと思います。